ズビズバ団のズビズバこぼれ話

同人サークルズビズバ団広報部員のちょっといい話

夢のような病院

なんか2~3日前から体調が悪いな~と思ってたら、
案の定右耳が猛烈に痛くなってきました。
どうやらいつもの外耳炎がひどくなった模様。

いつものってのは、筆者どうにも耳の中がカユいの我慢出来なくて
猛烈に耳掻きしてしまうので、一定期間毎に外耳炎ぽい事に
なったりするんですよね(゜ω゜)

今回は特に痛みがひどくて寝返りしただけで痛くて落ち着かないので、
一応診察してもらって薬でも貰おうと急遽耳鼻科に行く事にしました。
耳鼻科関係ではいつも分不相応に家から遠い大学病院に行ってたので、
適当に家から最寄りの耳鼻科を探して早速行ってみると・・・

「8月25日~9月1日 お休みします。」

(゜д゜)ポカーン
家から500メートルも無い距離で近いな~とか思ってたら
こんな罠が・・・盆明けとはいえ休み過ぎだろ!
なんでHPに書いてないんだよ何のためのHPだよ!と
ひとしきり悪態をついては見たものの、やってないモノはしょうがない
ので交番にでも聞いてみて駅近くの耳鼻科を探す事に(゜ω゜)=3

「はいはいそこの角曲がって真っ直ぐ行ったトコに耳鼻科あるからね」

交番でそんなアドバイスを受けて素早く病院発見!
病院前に1台しか自転車止まってないし、すいててラッキー(´∀`)

・・・ってこれ閑散とし過ぎてないか?本当にこの病院開業してんのか?
と思いながらいぶかしげに中を窺ってみると、唯一の外来者と
おぼしきオバサンと目が合った。どうやら診察はしてるらしいが・・・

よく見たら病院の外観自体が木造モルタルで、見た感じから
どう考えてもヤバい雰囲気満点ですが、ちょっと時間に余裕も無いし
簡単な外耳炎だろうししょうがないか~といざ院内へ!

「あのー初診なんですが、急いでるんですけど大丈夫ですか?」
「ええ?え~診察はすぐ見れますよ?」

ヤバい、ヤバ過ぎる
まるで昭和高度成長期を思わせる外来待合室・・・塗装が剥げ落ち
灰色の壁に、年代モノの黒いビニールソファー。
アウターゾーンかこの病院は。

受付の中を見ると中年のオバサン看護士二人に、あたかもアル中明けで
呆けたような顔で椅子に座る、70歳は越えようかというご老体が・・・
・・・ゴクリ!まさかアレ、先生じゃないよな・・・?!(((゜д゜;)))

「じゃ、ここに名前書いて・・・後ここに住所お願いします。」

受付のオバサンがそう言って、
フリーハンドで線引いたわらばんしとメモ帳の切れ端を渡してきました。

(゜д゜)ポカーン
わらばんしに文字書くなんて厨房以来だよ!見たら今4時なのに、
3時からの受付開始で筆者が3人目だし・・・
大体こんなメモ用紙の切れ端に個人情報流出するのも恐ろしくなって、
思わず空条Q太郎とか偽名を書き込みそうになるも、
既に保険証出しちゃってるのでおとなしく記入して受付で待つ事に・・・

「ふぉれすた(仮)さーん」

1分で呼ばれる(゜д゜)
医者ってこんな待ち時間早いもんだっけ・・・?と思いつつ恐る恐る
診察室に入ってみると、そこはもう昭和を通り越して大正の雰囲気。
昔のドラマの病院に出てくるような赤灯がともり、筆者が幼稚園の時に
通っていた耳鼻科より明らかに旧世代な設備が佇んでいます。
ヤベえ・・・ヤベえよこのまま行くと・・・

「はーいじゃあそこに座ってぇ~今日はどうしました?(擦)」

やっぱりさっきのジイサンが先生だった-----っ!!!(´д`)
さっき受付内で虚空見つめてた時も明らかに仕事してなかったし
もうめっさ手ぇ震えてるよこのおじいちゃん!!コントかよこれ!!
こんなおじいちゃんにまかせて大丈夫なのか?!

「ちょっと2、3日前から耳が痛くて・・・」
「はいはいじゃあちょっと見ますよ・・・」

ああ・・・見せたくない・・・(´д`)
じいさん特有の力強さでグイっとやられ無理矢理横を向けさせられる。

「あ~ちょっと腫れてる・・・かなぁ?コレ痛みますかぁ?コレは?」

そんな調子で両耳全部を綿棒で力強くつついて痛い場所を探します。
って自己申告制かよ!全く診断されてる気がしません・・・

「で右耳の上と後ろが腫れてる・・・と。ハイこの人赤外線」

赤外線?あんま耳鼻科で聞かない単語に首をかしげながら
看護士に別室へ通されると、なんか小さいドライヤー型で
こたつみたいな色で光る、今まで見た事ない医療機器を渡されました。
電源見たらコンセント直繋ぎ(´д`)

「これ熱くないくらいの距離で耳に当てといてくださいね~
この砂時計の砂無くなったら終了ですから」

砂時計て!!!
今日び砂時計で時間計る医療機器って・・・卒倒しそうになり
机に手をつくと、机に置いてあった昔懐かしい黒電話みたいな、
骨董品屋に似合いそうな機械が眼に入ります。

「電動鼓膜按摩器」

電動で鼓膜按摩してどうする気だよ-----っ!!(´Д`)
その機械もコンセント直付けだし!
これもう今ではご禁制の医療器具とかじゃあるまいな・・・?
そんな事を考えていると冷や汗が垂れて来て、3分の待ち時間も
ひどく長く思えます・・・ようやく全ての砂が落ち診察台に戻ってみると、

「え~と、後ろと上?だっけ?どこ痛いんだっけ?」(カルテ見る)

開口一番3分前の事忘れてるよこのおじいちゃん!!
勘弁してくれ(´Д`;)

「まあ外耳炎ですから薬塗っときますね~」

脱脂綿にチューブから軟膏を必死で塗り付けるおじいちゃん。
あの・・・その軟膏のチューブ蓋してなかったように思えるのですが・・・
疑問もむなしく耳にその脱脂綿を詰められました。

「これ、いつまで入れとけばいいんですかね?この脱脂綿。」
ハァ?!綿(わた)ね!(何故か半ギレ)夜までか、
出来れば明日の朝までね!・・・ん?ああそうそう脱脂綿」

完全にモウロクしてるじゃん!(´Д`;)


命からがら診察を終え、会計を済ませる筆者。
待合室には今しがた来たオッサンが一人待っているだけです。
・・・こんなペースでどうして営業続けられるんだこの病院は。

ていうかこんな昔ながらの病院がこの平成の世に、
仮にも都内の駅前一等地に存在するとは・・・
一応望みの痛み止めと抗生物質を処方して貰い病院を後にしましたが、

多分、もう、二度と行きません(′∀`)
  1. 2005/08/29(月) 19:30:20|
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